各県や教室により、開講されているコースが異なります。能開のすべての教室に共通しているのは、小中学生を対象とした「土日ゼミ」です。以前より能力開発センターの授業は週に一回、土曜か日曜が中心でしたが、今でもそのスタイルは続いているようです。
<土日ゼミの概要>
能開の4本柱の1つである、ベーシックなゼミです。徹底した「予習型」学習で、1学期のうちに学年末までの内容の基礎を、2学期で標準から応用へ、3学期で総まとめというスケジュールが特色です。
土日ゼミは週に一度しかないため、他の6日は家庭での学習が必要不可欠です。前回の授業の復習と、参考書を活用して次に習う単元を予習することが基本となります。「分かった」「分からない」を事前に確認してこそ、ゼミの授業が生きると考えられています。
1学期で1年分のダイジェストを学ぶだけでも、慣れないうちは大きな負担に感じる生徒もいます。その作業を1年かけてくり返すことで、確実に理解が深まるとされています。さらに、まだ習っていない単元を家庭で予習することで「自分で勉強できる力」も養われるそうです。
<土日ゼミの授業>
能開では、授業前にはかならず前回の履修内容のテストが実施され、到達度をはかります。結果は成績表として管理され、偏差値や正答率などが分析されるほか、順位の発表もあるようです。1日で数教科を集中的に学ぶため、時間割によっては軽食を持参しての長丁場の授業になるようです。
授業後には一週間分の宿題が出されることから「能開は宿題が多い」といった声が聞かれます。しかし家庭学習なしでは効果が期待できないのが土日ゼミといえるでしょう。また「講師が熱心」との評判も多く、週に一度の授業を充実させるために、講師側も工夫をこらした授業をおこなっているのがうかがえます。
<受験生の指導について>
中学3年生では、9月までに全学年の単元を終了して、10月からは入試対策に切り替わります。毎週おこなわれる「公立模試」は、全国の公立高校の入試問題を約30分で解くトレーニングです。本番にそなえ実践力を磨くとともに、時間に余裕をもって解答する練習にもなるようです。
家庭学習に使われるテキスト「百戦錬磨」も、各都道府県の高校入試の過去問題を集めた内容になっています。ありとあらゆる入試問題を解くことで「見たことのない問題をなくす」「本番でうろたえないようにする」といった目的があるそうです。
4.能力開発センターのコース・指導内容