<生徒の自己管理能力を高める工夫>
学力アップには長い時間がかかるもの。はっきりとした目的意識をもって学習を進めることが、着実な成績向上には重要です。
成基学園小学部では、以下の3つのステップから成る「TCFサイクル」で、生徒に学習計画の自己管理をうながしているそうです。
毎日の授業のねらいが一目でわかる「短期学習計画表」で到達目標を設定
授業の理解度やテスト結果で、予定どおり学習が進んでいるか確認
3.計画や勉強方法を見直し改善する:F(Feedback)
成基学園小学部の講師と相談しながら学習プランを修正し、成績改善
これらを実践することにより、自立して勉強ができるようになることを目指します。
<指導内容に合わせて変化する授業スタイル>
子供の学年が上がるにつれて、教科内容は複雑になっていきます。授業形態も、当然それに合わせて変えるべき。そのように成基学園小学部は考えているようです。
小学校3年生と4年生では、「授業→宿題→ショートテスト(毎週行う小テスト)」というサイクルで、基礎的な学力を養います。
小学5年生からは、「AB授業」と題した、講義中心の「B」授業と問題演習中心の「A」授業を繰り返す方式に変わります。先に行われるB授業は、「新しい内容をわかりやすく指導」するのが得意な講師の担当です。生徒が「わかった」と自覚できるまで、ていねいに指導します。
A授業では、B授業の学習内容をマスターしているかを確認するためのテストが中心となります。指導するのは、生徒の「理解が不足しているポイントを見つけ出す」のが上手な講師。的確な解説で学習内容を消化させ、試験で「得点できる」状態にまで導きます。
<毎週の小テストで着実に理解>
前回の授業で学習した内容がしっかりと身についたかどうかを確認するのが、「ショートテスト」。1週間単位で学習に「つまずき」がないかをチェックします。もし理解不足な点があっても、その場ですぐに復習することで、勉強の遅れを防ぐことができます。得点に応じてもらえる成基学園小学部オリジナルの「はたまるシール」を集めることを楽しみに勉強にはげんでいる子供たちも多いようです。
<「中学受験コース」の指導内容>
対象:小学校3年~6年
難関・有名中学を目指す成基学園小学部で最もハイレベルなコースです。
それぞれの生徒の志望校やレベルに応じた学力別クラス編成を採用。お互い同士が刺激し合い、適度な競争が生まれる環境です。受験科目に合わせてさまざまな選択授業や特別講座を組み合わせ、高い目標を目指します。小学6年生の夏までに教科課程はすべて終了し、2学期以降は入試対策の授業が中心になります。
受講教科:
学年 内容
小3生 国語・算数(各教科70分×1講時 必修)
小4生 国語・算数(各教科45分×計5講時 必修)
理科・社会(各教科45分×1講時 選択)
小5生 国語・算数・理科(各教科45分×計9講時 必修)
社会(45分×1講時 選択)
小6生 国語・算数・理科(各教科45分×計12講時 必修)
社会(45分×2講時 選択)
<「洛北・西京・園部コース」の指導内容>
対象:小学校5年~6年
京都公立中高一貫校に合格するためのコースです。
近年、人気が高くなっている公立中高一貫校。その入試でポイントとなる適性検査問題は、非常に難しくなってきているようです。教科書レベルの知識で対応できる単純な問いではなく、「自分なりの考え」を表現する力が必要とされているため、といわれています。
成基学園小学部では、過去の適正問題を学校ごとに詳細に分析。要求される「思考力」「読解力」「表現力」といった能力レベルに合わせて作成した問題を数多くこなし、入試への準備を行います。
受講教科:
学年 内容
小5生 国語・算数(各教科45分×2講時 必修)
作文・製作(各教科45分×1講時 選択)
小6生 国語作文・算数製作(各教科45分×3講時 必修)
理科・社会(各教科45分×1講時 選択)
<「ハイブリッド中学受験SSS(トリプルエス)」の指導内容>
対象:小学3年~6年
「少人数一斉授業」と「個別指導」を組み合わせたコースです。
ハイブリッド進学塾SSSでは、志望校に合格する学力を身につけるために、集団指導と個別指導、両方のメリットを取り入れています。
一斉授業は1クラス15名程度に生徒数をしぼった教室で指導するため、1人1人の学力や進路に応じたきめ細かな指導が可能。授業中に、講師の他に複数の「チューター」と呼ばれる指導員が室内を巡回して、わからないところを解説してくれます。
授業を欠席してしまった時や、理解不足な点がある場合は、1対1の個別指導を受けることができます。万が一集団指導についていけなくなった場合でも、フォローアップ指導をしてくれるので、安心してカリキュラムを進めることができるようです。
<「TOP高Jrコース」の指導内容>
対象:小学4年~6年
将来の高校・大学入試で上位校を目指す子供のための「能力開発型」コースです。
中学受験はせずに、じっくりと小学校の内容を身につけたい。そのニーズに対応するために成基学園小学部が開講したのがこのTOP高Jrコースです。ひとつひとつの単元を長時間かけて学習するため、基礎学力を確実に定着させられます。
6年生の段階で中学校の教科課程の先取り授業を受けられるので、入学後も余裕をもって新しいカリキュラムに取り組めます。授業回数は、週1~2回と比較的ゆったりしたスケジュールですので、習い事との両立も難しくはないでしょう。
受講教科(週あたり)
小4~6生(共通):国語・算数(各教科45分×2講時) 英語(45分×1講時)
<通常授業以外の講座>
成基学園小学部では、主要コース以外にもいくつか特別講座を提供しています。そのうち2つをご紹介します。
「入試直結理科実験講座」:
難関有名中学校を目指す小学4~6年生を対象とした「理科の実験講座」です。最近の試験では、実験を題材として「応用力」をみる傾向が強まってきているといわれています。成基学園小学部では、過去の中学入試問題の傾向を分析し、出題可能性の高い単元を選定。それらの単元に基づく「実験型体験学習」で、知識の習得に加えて、応用力を身につけさせることができます。
「日曜進学教室」:
中学受験を控えた小学6年生を対象とした、入試類似問題の演習コースです。日曜日ごとに受験本番さながらの実戦的なテストを合計20回繰り返します。
試験を受けたその日のうちに採点作業を行い、順位・偏差値を確認することができます。テストの後には、有名校の出題傾向を反映した重要ポイントの解説授業を実施。また、成基学園小学部が50年にわたって蓄積してきた受験データに基づいて、個別進路指導も行っています。
成基学園小学部のコース・指導内容